【色即是空】と【量子力学】が教える、「点滅する世界」を考える
【色即是空】というメッセージは、何を伝えようとしているのか?
「色即是空」は、仏教の教えである般若心経に書かれている、有名なお経の一説です。
「色」とは、この世界の物質=目に見える世界
「空」とは、物質がなく実体がない=目に見えない世界
般若心経は誰が書いたのか、解明されていたいそうですが、この世界は目に見える世界と、目には見えない世界で成り立っていることを、伝えていると感じます。
最新の量子力学では、現在判明している最少の物質である素粒子は、存在している状態から存在していない状態を、繰り返していることが証明されています。
目に見えているすべての物質は、連続して存在していなくて、「存在と非存在を繰り返している」ということですね。
私たちが五感で感じる世界感とは、ずいぶん違う真実の世界が見えてきていると思います。
「目に見えない世界などあり得ない」
「目に見えない世界の存在は証明できていない」
と、これまで多くの科学者が反論してきましたが、点滅している素粒子は、この世界から消えて、また戻ってきている。消えている世界の存在は何も証明されていませんが、確かに物質は消えているのです。
魂の存在や、魂次元の世界があることを誰も否定できません。もしかすると、この世界で物質が消えているときは、魂次元の世界に存在している可能性があるからです。
私たちの世界から見れば、点いている瞬間が、実は、消えている世界では、まったく逆の可能性があるのです。
消えている世界から見れば、その世界で消えている瞬間が、まさに私たちの世界で見えている瞬間なのかも知れないからです。
こうなると、どちらが本体なのか? と疑問が生じてきます。本当にこの世界は分からないことが多くて、「不思議の世界」ですね。
私たちの体も命も、点いたり、消えたりしているとすると、この世界から消えているときに、私たちの体と心は、一体、どんな世界に存在しているのでしょうか?
いくら考えても「?」ばかりです…
「色即是空」は、この世界がすべてではない、目に見えない世界もあることを、教えようとしていると思います。
本当に不思議な世界に、私たちは住んでいるのですね。
「色」の世界しか認識できない私たち
私たちの五感は、物質の点灯時の「色」の世界しか見えていません。物質が消えている瞬間を、見ることができないのです。
私たちの五感が認知できる世界は、実は、とても狭い世界であることも、科学が証明してきました。
人間が見える可視光線も、その波長の幅が限られています。見えない光の波長も多いのです。まさに、この物質世界は、人間の目に見えないもので溢れています。ラジオ電波、テレビ電波、電話電波、など目では見ることはできませんが、空間を伝わって情報を送ることができます。
人間の思考も電気信号を発信しています。脳波です。私たちの脳も脳波という電波を発信しているのです。思考は見えませんが、確かに存在します。
心も見えませんが存在します。真心は、相手に通じると言われますが、真心という電気信号が、相手の心に送られているからなのでしょうね。
私たちの人生も、心という見えない力が、大きな影響力を持っているのだとも感じます。暗い心の波動が、相手に、世界に発信されて、似たものを引き寄せるのだと思います。明るい心は、同じように、相手に、世界に発信されて、似たものを引き寄せるのだと思います。そう考えると、心の状態が、どれほど人生に影響しているか分かると思います。
見えない心の状態に敏感になりたいですね。
「色即是空」から見えてくる、この世界の真の姿を想像してみる
この物質世界とは違う次元に存在する、魂の世界が生み出すバーチャル世界が、この物質世界であるように思います。
映画「マトリックス」で描かれている世界観が、この世界のある側面の真実を伝えていると感じるのは私だけでしょうか?
「マトリックス」では、私たちがリアリティを感じているこの物質世界とは、別の次元にいる本体が、観念的にバーチャルな世界を体験しているという設定です。この物質世界の真理を、表現しているとしか思えてなりません。
物質を触ったときの情報と、目から入る情報は、すべて電気信号に変換されて脳に届きます。すべては、電気信号によって脳が認識するのです。物質があるという電気信号を、脳に送ることができれば、脳は物質があると認識します。
この世界が、実際に存在しているかどうかは、電気信号によって成り立っているということですね。
映画「マトリックス」の一場面で、電脳世界の中で食べるステーキは、電気信号であるけれども、リアルな世界で飢えるよりも、電脳世界でステーキを食べる方が幸せだ、というセリフがとても象徴的だと思います。
今私たちが体験しているこの世界を、バーチャルでないと、どうやって証明できるでしょうか?
私たちの本体は別次元に存在していて、人生劇業の終了=バーチャル体験のゲームオーバー後には、夢から覚めるように、本体として目覚めるということが事実でないと、どうやって証明できるのでしょうか?
こうした疑問が生じるこの世界について、皆さんはどう考えますか?
「この物質世界を体験しに来た」~私たち
この世の真理について、証明はできないけれども、「この世界を体験しにきている」ということを前提にすれば、すべての人生体験を前向きに受け止めることができると思います。
「この“物質世界“を体験するために、この世界に来たのだから、後悔のないようにすべての体験を愉しもう」という基本的な姿勢を持てば、苦しいことも何とか受け止めて、前に進めるように思います。
船井総研の故船井幸雄さんは著書の中で、繰り返しこのことを訴えておられます。
「人間の正しいあり方」 174ページ 『私たちの故郷は、どうやら「あの世」らしい』参照
私たちが生きるこの世界のルールや法則を、少しでも知ることで、人生が生きやすくなると思います。
今の時代は幸福にも多くの先人が書籍として、人生体験での貴重な学びを後世に伝えています。人生や世界に疑問を持ち、解明するために書籍を通じて学ぶことはとても愉しいことです。
謎を解いていくというダイナミックなやりがいがあります。そうして学んだことを使えば、人生は、より良い方向に進むと思います。そのように学ぶことで、私の人生は、より愉しく、幸せな方向に進んできたことは事実です。今後も、たくさん学んで、この世界に対する疑問を探究して、この世界の構造やルールを知りたいと思います。
人生ゲームに参加するときに、ゲームのルールを理解して参加する場合と、ゲームのルールを全く理解しないで参加する場合では、どちらがより上手く、楽しく、ゲームを体験できると思われますか?
ルールを理解して参加した方が、断然、有利だと思います。
私たちも、人生に機能する法則やルールを理解することで、人生をより幸福に、有意義に、楽しんで生きたいですね。
学んだことを人生で実験する
書籍や、人生体験から学んで知りえた、この世界の法則やルールを、人生で実験して実証していきたいですね。自分の人生にも、他人の人生にもきっと役に立つはずです。そのためにも、今後も、学んだこと・理解できたことを、このブログを通じて発信していきたいと思います。
三姉妹の父