三姉妹の父の未来日記

私たちが生きる社会の未来、そして不思議なことについて探究するブログです。

世界中の失業者が働けば、世界中の工場がフル生産すれば、この世界はいったいどうなるのか?

 

失業者と閉鎖した工場が生産活動を再開すれば世界はどうなるのか?

 世界は失業者で溢れているのに、人類は豊かさの絶頂を迎えています。物質的には、量・質ともに過去最高のレベルに達しています。全ての人が働かなくても、世界は物で溢れかえっているのです。

もし、世界中の失業者が働けばどうなるのか?

生活物資は、世界中の人々に行き渡る以上に生産されるでしょう。その先の結果として、余剰在庫を抱えることになるでしょう。 

今ある自動車工場と、閉鎖された自動車工場すべてがフル生産すれば、世界中の人々に自動車が行き渡るでしょう。
 もし、世界中の失業者が農業労働者になれば、世界中に行き渡っても食べきれないほどに、農産物を生産できるでしょう。

 一つの事例として、米国の農業労働者は人口の2%ですが、米国民3億2千万人が食べても有り余るほどの農産物を生産しています。さらに、米国は世界最大の農産物輸出国家です。

失業者と閉鎖される工場の存在は、あえて表現するなら、人類の豊かさの象徴なのだと思います。生産力が極限まで高まったので生じている現象だと言えます。物が必要以上に生産されると、経済活動で利益を生む出すことができなくなり、市場経済が成り立たなくなってしまうから生じている現象と言えるでしょう。

技術革新・機械化による生産力向上が、人々から仕事を奪う状況です。そういう状況を見ると、資本主義経済システムが、労働者を必要としなくなる流れの中にあるのだと感じてしまいます。一部の労働者によって人類の生産活動は、十分に保たれるのだと言えます。

 

人類の歴史を振り返って見れば、

私たち人類は、貧しさから解放された、史上最高の豊かさを手に入れた文明に生きている

ことが実感できると思います。

 

人類全体がローマ市民になる?

 AIやロボットが生産活動を行うようになればなるほど、人々の仕事はなくなっていきます。ローマ時代は市民の代わりに、奴隷が労働を担ったのですが、現代は、AIやロボットが奴隷の代わりに、仕事を行います。そう考えると、人類は、生きるための労働から解放されつつある、と言えるのではないでしょうか。

奴隷ではなくて、AIやロボットが、私たちに自由な時間を与えてくれる時代が、目の前に来ていると考えると、ワクワクしてきませんか?

でも、失業するとなるとワクワクできませんね。理由は、給料(お金)が入らなくなるからですね。そう考えると、なんだかモヤモヤした気分になります。

豊かな時代がくるのに、喜べない。豊かな時代がくることを喜べない現在の経済システム=富の分配システムは、このままで良いのでしょうか?

 

子どものころから信じてきた言葉があります。

「働かざる者、食うべからず」

でも、未来の社会でこの言葉は正しいのでしょうか?

働きたくても仕事が無い…

AIやロボットが仕事をしているので、必要な物はあふれているのに…

仕事が無いから、豊かな物資を手にすることができないのは本当に正しいのでしょうか?

この考え方を守ろうとするならば、AIやロボットを破壊することをしなければならなくなります。

産業革命時代のラッダイト運動の現代版が必要と言わなければならなくなる。なんだか、おかしな話になると思います。

 

 

新しい経済システムの登場は必然的

史上最高の豊かさを手に入れた文明であるのに、世界中の多くの人々がこうした豊かさを実感できない現実があります。なぜだろう?私たちの文明は貧困を克服して、豊かさを手に入れたのに、なぜ?

 

理由は、現在の経済システムが実情に合わなくなったからだと思います。自然も宇宙も常に変化して、発展・進化してきました。

私たちのこの社会も、完成していない進化の過程にあるはずです。未完成な社会であるがゆえに、変化と進化は避けて通れない道です。500年続いたと言われる現在の資本主義経済システムに取って変わって、いよいよ新しい経済システムの登場が求められているのだと思います。

この大変革の時代の中で、人々の叡智を結集して、新しい経済システムを創造する時を迎えたのだと思います。まさに、知識人たちの出番ですね。

その知識人たちから提案されているのが、ベーシックインカムの導入です。私もベーシックインカムの導入は、避けて通れない道だと感じます。

 繰り返しになりますが、これほど豊かなのに、私たちの生きる社会は益々格差が広がっています。平和で幸福な未来の創造のためには、経済的立場を乗り越えて、利害調整できる社会のリーダーの登場が切実に求められていると思います。

 

この投稿のテーマについての答えですが、世界中の失業者が、閉鎖した工場が、フル生産すれば、人類が過去最高の豊かな時代に生きていることが、はっきりと証明されるはずです。※世界中に物資が溢れかえるほど、豊かな社会を実現したことが実感されるはずです。

しかし、今の資本主義経済システムの中では、実現することが難しいことです。そんなことをすれば、市場経済が破綻してしまうからです。

難しいテーマを扱ってしまいましたが、私がこの投稿で伝えたいことは「新しい経済システムの登場は、必然的で不可避だ」ということです。

 

時代の大転換点を迎えて、この国から、世界を引っ張っていく、リーダーを育てたいですね。 もちろん、大人の私たちが、こうした状況に果敢にトライする姿をみせることが、前提です。

 大変革の時代の真っただ中ですが、世界と宇宙は常により良くなろうとしていると信じたいと思います。

 

三姉妹の父

f:id:yun1966:20190106164105j:image