「資本主義経済の終り」が始まっている!
資本主義経済は新しいシステムにその席を譲ろうとしている
今、この瞬間も私たちが慣れ親しんできて、また信じてきた資本主義経済は終焉に向かって走り続けています。
まるで、崖に向かって線路が途切れている終点を目指している暴走列車のように…
終点をひたすら目指す、この暴走列車を誰も止めることはできないでしょう。また、誰もコントロールできていないとしか思えません。
●1%の富裕層が、世界の富の82%を所有
●62人の大富豪が全世界の50%の富を所有
世界の経済学者も警告する異常な事態が、今現在進行中の資本主義経済の現実です。
ネットで検索すればこうした情報は溢れています。当たり前のように氾濫する、こうした現実の情報に慣れてしまい、感性が鈍感になっているようにも感じます。
あまりにも富が一部の富裕層に集中することで、圧倒的多数の人たちが低所得層に転落しつつあるのです。
その結果、生産力が極限にまで向上した現在の経済力の中で、有り余る物を買う消費者が市場から退場しているのが現在の資本主義経済の実態です。
生産した物を買う消費者が居なくなってきたので、景気が良くならないのです。資本主義経済が自ら破滅の道を歩いているのです。
フォードが自社の高価な車を買う消費者を育てるためにしたこととは、自社の社員の給料を上げることでした。社員を生産したフォード車をかってくれる消費者に育てたのです。今目の前で展開されている経済活動は全く逆の道を進んでいます。
経済の生命線はお金の循環です。経済にとって血液であるお金が一部の人たちのところで滞っているのです。身体も血液が循環しなければ、生命を維持することはできません。資本主義経済システムも同じです。
こうした破滅的な道を進む資本主義経済システムを、もはや誰もコントロールできていないと思います。
グローバル経済と技術革新が資本主義を終わらせる
こうした状況を一気に加速させた原因として、
①経済のグローバル化
②技術革新による生産力の飛躍的向上
③AI・ロボットの革命的進化
※進化は指数関数的に進行し続けている
特に②③は人間の仕事が、機械・ロボット・AIに移行することになり、おのずと失業者を生み出すことになります。
経済のグローバル化も極限の競争世界を生み出しています。競争経済は、より良い商品をより安価に市場に提供することを競い合うシステムです。おのずと経費はギリギリまで削減されます。しかし最後に残る最大の経費は人件費です。だから人件費が削減されるのです。
上記の①②③の矢は放たれて、もう引き戻すことは不可能だと思います。また、引き戻すべきではないとも感じます。
今目の前で展開されているこうした出来事は、世界・人類の進化の過程そのものだと思うからです。進化するからこそ必然的に生じている解決可能な課題だと思います。
すでに、ベーシックインカムについて、先進国でも真剣に検討される時代に入りました。フランスのマクロン大統領は2018年9月13日に生活に必要な最低限のベーシックインカムをまず貧困層を主な対象として実施すると表明しています。
この投稿で、破滅的な未来を予感することが目的ではありません。未来には希望があると伝えたいし、考えたいのです。今は、試練の時であるといえますが、歴史を振り返ると、新しい時代はそれまでの古い時代の崩壊の上に創られてきたのです。
サナギが、一旦自己崩壊して、可憐な蝶に生まれ変わるように、今、目の前で資本主義経済が自己崩壊しようとしています。
今の時代に生きる私たちにとっては、大変革という試練が待ち構えているでしょう。でも、それはその先にある、より良い未来の社会の登場にとっては、不可避な道程なのでしょう。
私は父親として、三姉妹をはじめとするこの国の多くの子どもたちに希望を持って生きて欲しい。そのためには、まず私たち大人が、「未来に希望を持って生きている姿」を見せたいと思います。
今の時代に生きる人は、数百年に一度の大変革の時代に生まれました。確かに今は苦しいけれど、前を向いて家族や友人とともに笑顔で生きていきたいと思います。
「明けない夜はない」まさにそう思います。
夜明け前が一番暗いのです。
漆黒の暗闇の後には必ず太陽が昇ります。
未来はからなず良くなると信じて、本日の日記を終えたいと思います。
三姉妹の父